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ルシフェルオカルティズム

第一夜 審判の日

「ここより、北の森を住処とするインフェルノが居る。その中で最も強いのが、悪魔ディアボルスだ!
そいつの首をもって帰ってきた奴に一番高い賞金をくれてやる」

すると、傭兵達の目は光る。無理もない。普段は魔獣ベスティアや人間と戦う事で、日々の生計を立てているのだが、
悪魔ディアボルスは強く別格の存在である為に倒せさえすれば名誉や一生遊んで暮らせる金が手に入る。

そして、目を光らせている傭兵達は北の森へと向かった。目的は言うまでもなく悪魔の首だ。

無論俺も目的は同じだが、理由は違う。傭兵という職業上生死の狭間を渡り歩いている。だからこそただ生きて死ぬというのは
意味がないと思い、歴史に名を残そうと夢を見始め一年が経ちようやくディアボルスの噂を聞きつけ此処へとやって来た。

英雄への第一歩として、ディアボルスを今日狩ってやる。

だが、俺は町を出てゆっくりと向かった。時折、傭兵達が見えたが、一時間ほど立ち目的地に着いた頃にはもう既に姿を見失っていた。

辺りを捜索していると大柄で重装備の男の死体を見つけた。やはり……
敵がどれくらい待ち構えているのか分らないのに突発的に突っ込んで行くのは無謀だ。そして、あの死体が結果だ。
仲間らしい奴は周りには見えず、逃げたのだろう。

と向こう側から悲鳴らしき声が聞こえてきた。
「こいつの仲間か?」
剣を抜きながら俺は走り、駆け付ける。また一人やられているようだが、まだ死んではいないようだ。
他は見当たらず、ただ敵に囲まれている。俺が来た事により攻撃は一応止んでいる。

「なんだ?俺の出方を伺っているのか」

敵は四匹のゴブリン。俺は、気を引き締めて精神集中した。

囲まれていると言っても、横と前方の行く手を阻んでいるこの状況の中、俺は右端のゴブリンめがけて切りかかった。

攻撃は受け止められて、他のゴブリンが襲い掛かってくるが、受け流して剣で一体を切り倒した。
すると奴らは倒されたものを残し逃げていく。戦闘はあっという間であっけなく終わる。

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